塾講の思い出、そして今スッポンに悩まされる

塾講師歴 5年
家庭教師歴 4〜5年
これが私の小・中学生に対する教師歴。
かなりの人数の子どもを教えてきた。

塾では割と人気講師だったと思う。
ただ中学生は難しかった。
まあ、男の子は、年上のお姉さんというだけでなつくので(笑)
それを利用して（といったら言い方が悪いが）成績を伸ばした。
ヤツらは、私の授業は体調が悪くても休まなかったし、補講も必ず出たし、宿題も「約束だよ」と言ったら文句をいいながらも絶対にやってきた。
授業が終わっても、私が帰るまでちょろちょろと周りにいた。

問題は女の子。
そんな男の子達の態度を見ていると、ムカつくものがあるらしい。
最初は、中学生の女の子特有のいやらしさで、反発した。
ただ、「彼女達も一生懸命生きている」ということを理解するようにすれば、まず伝わった。
中学生でも、いや中学生だからこそ、懸命に悩み、考え、感じている。
特に中学生の女の子の学校での人間関係の維持は、大変な労力を要すると思う。
その辺を一人の人間同士として向き合い、理解するようにすれば、ついてきてくれるようになった。

そういう過程が、すごく、楽しかった。
そして・・・かなりの時間を費やしてしまった。
振り返ると、塾講バイトは、確実に私の勉強時間を削っていた。
なんであそこまでやってしまったんだろう・・・あれをやっていなかったら今どんなに楽だったか・・・と思うくらい、のめりこんでいた。
今となっては、ただただ取り戻したい時間である。

そういう反省があるので、もう二度とTA以外のバイトはしない。
というより、研究費をもらっている関係で、やってはいけないことになっている。

なのに！何度断っても断っても、「うちの子を教えてください」と家庭教師を頼んでくるお母さんがいる。
密かに「スッポン母」と呼んでいる。
その子のお姉ちゃんを前に教えていたのだが、最初の希望より2ランク上の高校に受からせた。
スッポン母は、それにより、私に教わることが「絶対」だと思いこんでいるらしい。
そんなわけないと思うが・・・。本人次第だぞ・・・。

もう絶対引きうけないぞ！
TAで大学生の授業を持っているのに、いまさら中学生なんて教えてられない、
またそんなに安く自分の頭脳を売れない（スッポン母の家は決して裕福ではないのでとてもじゃないがたくさん頂くわけにはいかない）
というのが本音の部分にあるのは確かだ。

しかし・・・決意は固いのだが、昨日は断り切れなかった。
ああ、気の弱い私・・・