頑張れ。

2002年2月19日
友人で今年博論を書いて
結局リジェクトされてしまった子がいる。

彼女は学部は全く違う専攻だったのに
独学で勉強して
院からこの専攻に入学したというつわもの。

その他詳しくは書けないけど
彼女は今まで成功を重ねてきたのだと思う。

その彼女が今回リジェクトという結果になるまで
私を含めまわりの友人達は本当に心配した。
同時に、一度リジェクトされてももう一度頑張ったその努力が、すごいと思った。(結局またリジェクトされたのだけれど)

そしてこの結果になって・・・
彼女は恥ずかしいと言う。
私達に顔を合わせられないという。
私達が笑っていると思っているという。
私のことを
「お金もらっている人はいいけどさ」
と言っているという。

どうして?
悲しいよ。
周りに対する優越感のために博論を書いていたの?

博士過程までくると
一人一人が本当にマイペースで
「自分自身の目標の達成」のために頑張っている。

もちろん同じ学年の人がどんどん博論を書いたりしていると焦るけど
でも研究分野や内容によって研究の進み方はかなり違うもの。
また博論に求めるレベルも人それぞれ。
自分の目標を自分なりに達成できるかどうかが一番大事。そいういう世界だと思う。
実際年齢的にも経歴的にも様々な人が集っているのだから
比較のしようがないし。

長い人生の中で
どんなこともほんの一つの通過点でしょう?
数年の違いなんて関係無いよ。

そりゃ私自身も
中学入試からずーっと競争世界にいたせいか
誰かを追いぬくとか一番になるとか
そういうことが最も大事だと思う傾向があった。

でも修士の時
ゼミで発表するたび
先生のお部屋に行くたび
先生に怒られるという経験をして
いわゆる「劣等生」という経験を初めてして
もう、優越感を守ることへの意味を失った。
誰かと比べて自分の位置を確保しようとすることの
ばかばかしさを悟った。

だって上を見るときりが無い。
自分はできると思っていたって
もっと上のレベルの集団に入れば
たちまち抜かれてしまう。

そんな相対的な評価よりも
絶対的な評価を自分に求めること
それが一番大事なんだと思った。

先生に怒られつづけたあの日々がなかったら
今の私はない。
私の経験なんて生ぬるいけど
周りを見ていて
何度も壁にぶち当たって
それでも一つ一つそれを越えてきている人って
ものすごいパワーを感じるし
どんなに周り道をしても
絶対にやりとげる。

彼女は今はまだ落ち着いていないかもしれないけど
きっと彼女ならまた立ち直って
自分の目標に向かって頑張るはず。
応援したい。

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