擬似父母体験

甥を一日預かった。
妹をたまにはフリーにしてあげたくて。

プールに行ってもいいよ、と言ったのに
旦那も付き合ってくれた。
実はかなりの子ども好きだと思われる。

しかし旦那は、ただの子ども好きではなかった。
不規則な生活の後遺症で
調子が悪かった私を補うべく
忍耐強くずっと甥と遊んでくれたのだ。
なので、甥はママがいなくてもぐずることがなく
ずっといい子で遊んでくれた。

まるで私と旦那の子どものように
二人してこの腕白な1歳7ヶ月の男の子と遊ぶ。
・・・幸せな時間だった。

特に楽しかったのが
妹が持ってきた「機関車トーマス」のビデオを見てる時。
同じビデオを何回も見たのだが
甥は同じシーンで必ず同じ反応をする。

がけ崩れなど何かが迫ってくるシーンでは
かならず3歩後ろに後ずさり
後ろに足を開いてスタンバイしていた旦那のお腹へチョコンと座る。
そしてそれが過ぎるとまた乗り出して見出す。

また最後に出演機関車の紹介をする時に
必ず「あーああ」と発する。

おもしろーい！
きっとこんな風なんだな、子どもが生まれたら。
お腹をかかえて笑うような瞬間が、きっといっぱいある。
まあほんの数時間相手にしただけだから
いいとこどりで、全然苦労が分かっていないとは思うけど。

何より収穫だったのが
旦那がこれほどまで子どもの相手をしてくれる人だということが分かったこと。
これで、安心して子どもが産める。
ほっっっとした。


・・・ほんとは旦那は
私以上に子どもが欲しいのかもしれない。

でも、もうすこぅしだけ待ってね。
私が目の前の目標をまず叶えないと
お母さんがまず自分なりの幸せを掴まないと
子どもを幸せにする自信が持てないから。

私自身
まだ存在もしない子どもへの愛おしささえ
もう感じているのだけれど。

・・・がまん、がまん。
ふぅ。