甘い記憶

2002年7月25日
昨夜見た夢があまりに印象的だったので
午前中は頭から離れなかった。

私が昔、初めてお付き合いした男性が登場。
なぜか旦那の会社での親友という設定で(実際は全く無関係)
病気か何かで余命半年と宣告され
それからちょうど半年経ったので会社を辞め
我が家で送別会をしているという場面だった。

彼が、私と旦那の前でぽつりと言う。
「あと、どのくらい、生きられるのかな・・・」
それに対して私は泣きながら言う。
「私たち(私と旦那)、子どもを産むよ。
だから、そこで生まれ変わってこれるよ」


・・・なんだこりゃ?(笑)
話はめちゃくちゃだが、妙にリアルだった。
そのときの感情の激しさまで覚えている。
彼に対する気持ちを我慢して、必死にしぼりだした言葉だった。


「なぜ人は夢を見るのか?」
整理されていない記憶を整理するためという説がある。
私の彼に対する記憶は、まだ整理されていなかったのだろうか。
もう10年以上も経つのに。


・・・彼は高校の先輩で、私が高2、彼が大学1年生の時付き合いが始まった。
私は憧れの先輩と付きあえるということに夢中になり
毎日が彼への「大好き」で占められていた。
純粋だったなあ。若かった(笑)

所詮、田舎の高校生と、そこを卒業して都内の私大に入学した大学生。
結局長くは続かなかったのだけれど。

そしてその失恋に大ショックを受けた私は
もう二度とこんな恋はしないと誓った。
相手の気持ちよりも自分の気持ちの方が大きくなるような恋は。
高校生ながらに決意(笑)・・・

それ以降、それを固く守って、今の旦那に至るまでの全ての恋愛は
「自分よりも相手の気持ちが大きい」というのが最低条件だった。
だから当然、別れも、決して自分は気持ちを残さないし傷つかない、
という嫌なパターン(笑)。

従ってそれらの恋愛を思い出すこともほとんどなく
結果的に、唯一甘い感情と共に思い出すのは
自分の想いが未消化のまま終わった最初の彼のことだけ、という訳だ。
そういう意味では、確かに、彼の記憶が整理されていないのかもしれない。
まあ、でも彼の夢に旦那が登場するあたり
もう旦那なしの生活、というのはありえないという今の状態を反映しているけれど。


・・・きっと私は
これまでで唯一、純粋な思いを持って恋愛した貴重な記憶を
心の中で整理せずいつまでもそのままで
大事に抱えていたいと思っているのかもしれない。
もう二度とあんな気持ちにはなれないから。

コメント

me

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索