穴に落ちた

実家に帰ったら
裏庭に柿がなっていた。
今年が初めての収穫。

初めての果実はおいしいと聞く。
柿はそんなに好きではないが
3つも食べて、4つはお持ち帰りしてきた。


柿を食べながら考える。
実験は順調だけれど
私は、どんどん現場から遠ざかっている。

データを、数値を、統計的検定の結果を、
ひたすら追いかけているうちに
それだけの世界で全てを語れると
考えてしまっていた。

ああ、これだけは陥っちゃいけない穴だと思っていたのに。
現場の人から常に非難されていることなのに。
自分で穴を掘って、自らそこに落ち込んでいた。

いかんいかん、修正を試みなければ。