この点だけは、母校での指導教官とは、全く異なる方向性だなあと思う。
私は昔からそれなりに野心は強いほうだったけど
研究者になってから、政治的な野心とは無縁となった。

そもそも、学部長とか、研究科長とか、理事とか、学長になったとしても
いいことなど、ひとつもない。
すでに、私のような新米ほやほやでも、何十年もいる教授たちと同様、
自分の裁量で仕事をさせてもらえているので、
改めて得られるものがないのだ。何も。
せいぜい多少のお手当てくらい。

おそらく偉くなりたいと思っている研究者は、相当に少ないだろうなあ。
学部長などは基本的に、やむを得ず、しぶしぶ、引き受けているという感じ。
そもそも、経営に興味がある人は、研究者になっていないだろう。
研究がしたくて、わざわざ時間もお金も労力もかけて研究者になったのに
なんで、研究時間が大幅にけずられる上に、全く興味のない
経営のことなど考えなきゃいけないの?ってな感じだろうなあ。
そして基本的にそんな人の集団から学長が出たりするから、
特に国立大学は、全然経営がうまくいかないんだろうなあ。

私も、ほかの道を選んでいたら、出世街道をかけのぼることを目指していたかもしれないけれど
この職に就いたからには、いつまでも学生と向き合っていたいし、
やっぱり研究時間も確保したい。

ただし。大学での教育を本気でやろうとすると、
やっぱりカリキュラムの改定というところに行き着くというのも事実。
それができるようなポジションには就いてみたいかも?
まあでも、それだけができるポジションなどあるはずなく
もれなく、ほかの様々な経営上の雑務がついてくることになるので
やっぱり、このまま地味〜に授業と研究としていたい、というのが
今のところの結論かな。

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